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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2018年7月26日(木)№303
熱中症から命を守れ!
情報提供と状況把握、支援・措置の徹底を
 「命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」と気象庁が表明。東京でも最高気温40度を超え、全国では熱中症の症状による死亡事故の報道が後を絶ちません。
80歳男性が救急搬送
 今週月曜日、市民の方から「近所に住むSさん(80歳男性)の具合がおかしい」と連絡がありました。Sさんは木造2階建てのアパートの2階に住んでいて、エアコンがありません。訪ねてみると、戸を開け、小さなサーキュレーターの前でうずくまっていました。エアコン付きの宿泊できる場所を探し、緊急避難することがでましたが、翌日さらに体調が悪くなり、救急搬送され入院になりました。
 東京消防庁は、管内の7月23日、1日における救急出動件数は3,383件(速報値)で、昭和11年に東京消防庁が救急業務を開始して以来の最多件数を更新したと発表。そのうち熱中症の疑いで搬送された人員は371人で、こちらも今年中で最多となりました。調布管内では、7月1日~22日で45人が熱中症の疑いで搬送されたとのことでした。なお、別のケガ・病気と共に熱中症を発症していた人は含まれないとのことです。
 東京消防庁の過去5年間の統計では、救急搬送の件数が多い年齢は65歳以上で約半数です。年齢ごとの熱中症発生場所は、65歳以上は6割近くが住宅などの居住場所です。高齢者は加齢に伴い暑さに対する感度が鈍く、熱中症になりやすくなります。一人暮らし高齢者や、住宅にエアコンの無い人が多いと考えられる高齢者の生活保護世帯への注意喚起や、暑さ対策が急務です。
夏休みのプールは中止
 6歳から18歳の熱中症発生場所は、学校や公園などが約7割です。
 調布市は、市立小中学校に熱中症指数を測るWBGT測定器を配布。愛知県内の小学校における男子児童の死亡事故を受け、市立小中学校に対し「熱中症事故の防止について」(7月18日付)との文書で「猛暑日が続いている気象状況を踏まえ、各学校においては…状況に応じて運動や郊外での活動の制限を検討するよう危機管理の徹底をすること」と指示。さらに、調和小学校(屋内プール)以外の小学校は夏季休暇中のプール指導の中止を決定しました。保育園や学童クラブ、児童館に対しても、屋外遊びやプールの中止を含む、熱中症事故防止の徹底を通知しました。
 こうした市の対応に対し、現場や保護者の受け止めは、一様ではなく、一律に中止を決めたことへの評価もある一方で、もっと暑い中でもプールができる工夫を検討してほしい、一律ではなく現場の判断と工夫を尊重すべきといった意見もありました。

 異常気象から命を守ることは自己責任であると同時に、適切な情報提供や、状況把握と、それに基づく適切な支援・措置を行うことが行政の重要な仕事です。