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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2012年6月28日 №255
幼稚園や保育園の耐震化、公私の区別なく市の責任で早期に
 
 震災から1年以上が過ぎました。被災地では厳しい状況が続いています。そして、調布でもしばしばおこる地震に「わが町は、我が家は大丈夫だろうか」の不安もよぎります。4月、幼稚園に子どもを通わせているお母さんから「幼稚園の耐震化は大丈夫でしょうか?」との相談が寄せられました。

公立は100%、私立は?

 乳幼児が1日の大半を過ごす幼稚園や保育園の耐震化はどうなっているのか、市内の施設の状況を調べ、議会で取り上げました。

 調布市の場合、保育園は公立が12園、私立が22園です。一方、幼稚園は市内に15園ありますが、全て私立です。

 調布市は昨年度、学校や公立保育園などを含む公共施設の耐震化をほぼ完了しました。しかし、私立の保育園や幼稚園の施設については、対策が遅れています。私立保育園では、診断の結果、改修が必要な保育園5園のうち、改修終了もしくは工事中が3園。2園は予定があるものの未改修です。幼稚園の場合、改修が必要と診断された施設は7園。すでに改修済みの園は4園、3園が予定はあるが未改修となっています(それ以外に、耐震診断未実施で立替を予定している園が1園)。

やりたくても…苦悩する私立園

 公立保育園が計画的に耐震化を行い完了している一方で、私立保育園や幼稚園では、なぜ耐震化がスムーズに進まないのか。保護者や施設関係者から聞き取りをする中で、立地条件や財政的な問題など、その理由もわかってきました。

 「施設の老朽化も気になる。壁のあちこちに亀裂があり、本当に心配」という保護者の声や、「大きな地震があったら、建物が心配なので、外に逃げるしかないと思っている」という職員の声もありました。また、園舎が都所有の建物を利用しているため、負担割合などの調整が難航し、耐震化が思うように進まないという問題もありました。

より積極的で具体的な支援を

 冒頭紹介した保護者からの相談について、いっしょに直接市の担当窓口に問い合わせましたが、「民間の問題なので、市としては耐震化に取り組むようにお願いする」しかないとの回答でした。

 同じ調布の子どもたちが通っている施設。公立・私立、保育園、幼稚園といった違いによって、耐震化に格差があっていいはずはありません。

 あらためて議会で「耐震化が進むよう、市として積極的な対策をすること」「耐震化の公私の格差は問題。市の責任で早急に100%耐震化を」と提案もしましたが、「施設設置者と一体となり、耐震化に取り組む」「財政的な支援などについての相談を行っている」とのごく一般的な答弁でした。

 調布市は「民間にできることは民間に」と、保育園の民営化を促進する方針を打ち出していますが、施設の安全性確保は、子どもの施設の基本です。