軽いフットワークで市民の声を政治に活かします
むとう千里の「はっぴぃ通信」
2011年6月23日 241

あの日調布では…災害から子どもたちを守るために
 6月13日から改選後の新しい市議会が始まりました。19人が一般質問に立ち、その多くが震災問題を取り上げました。私は「子どもを災害から守るために」と「放射能汚染について」質問しました。

 3月11日、調布市では人命にかかわる被害はありませんでしたが、市民の多くが帰宅困難者となりました。また、携帯やメールがつながらず、家族の安否も分からないといった事態が発生しました。

 その時、学校や保育園などでは、「子どもの安全を確保」するためのどんな対策をとったのか、課題と改善を求めました。

翌日の午前9時半お迎えの子どもも

 保育園では、保護者との連絡がつかない中、子どもを安全に保育できるよう人的体制や、夕食の手配などがされ、夜を徹しての保育が行われたとのことです。最後の子どもを保護者に引き渡したのは、翌日の午前9時半。答弁では「いついかなる時でも、小さな身体と生命を守る施設の使命を、改めて実感した」との内容もありました。

 また、学童クラブでは、保護者が迎えに来るまで児童を預かるよう指示したものの、連絡がつかず通常通りに帰宅させた施設もあり、児童青少年課職員も一緒になって、帰宅した児童の全家庭を訪問、保護者などの在宅状況や児童の安全を確認したとのことです。

対応が分かれた小中学校

 学校では教育委員会は「児童生徒の安全確保」を第一にすることを指示。しかし、帰宅させるか、保護者の引き取りを待つかは、各学校の判断に任されました。

 ある学校は校外学習中で市外にいましたが、引率した校長の判断で徒歩でその日の遅くない時間に無事学校に戻ったとのこと。同時にその学校では校長の指示で保護者の引取りが行われました。市内の小中学校で、保護者への引渡しが完了したのは深夜0時30分だったとのことです。一方、帰宅させた学校では、帰宅しても保護者が不在で、深夜まで親の帰りを待ったという例も少なくありませんでした。全児童生徒の安否確認が行われたようですが、子どもだけで留守番している状態は、「安全が確保されている」とはいえず、あらためて学校としての危機意識が問われた対応結果となりました。

 議会答弁では、マニュアルに帰宅困難者の想定がなかった、自分の身を自分で守る力を培うことが必要、などというものもありましたが、重要なのは、子どもだけの状況を学校が生み出したことについての反省です。「児童生徒の安全確保」とはどうあるべきか適切に判断、行動すること。大きな災害では一つの判断が生死を分ける場合もあります。マニュアルの改善はもちろんですが、避難訓練だけでなく「子どもを災害から守る」には何が必要かの学習や訓練が求められます。

 真摯に被災地の状況や経験に学び、わが町の安全と安心を築くための取り組みはこれからです。